週刊30馬@さきたま杯?

そろそろさきたま杯が迎える頃…
客の皆はさきたま杯の予想も堅そうだと…
それなら、この大穴から流せと言ったのが、
ゴールデンバット
全く知名度も高知という事がなく、
笑われてしまうのであった…

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しかし、この新聞をよく見ると
血統が少し…
グラインドハウス(父ニトロニクス×母モユルワカクサ)
と、ニトロニクスの子供と判明。
週刊5馬にて、ニトロニクスの子供じゃないかと
予想してましたが、的中しました(笑)

後は…
ユウキマシンガン(父ドラゴ×母スプリング)
トータルケイオス(父カスケード×母???)

ぐらいかなと。懐かしい名前ばかりですが。

そして、さきたま杯本馬入場。
2枠2番ジオーハチマン…3枠3番ユウキマシンガン
4枠4番には今回の大本命グラインドハウス
前走はかきつばた記念を制しての登場である。

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ほかにもかしわ記念3着のクレイジーサマー
プロキオンS勝ちのトータルケイオスなど強豪揃い。

泣きボクロはロックがいないだけならマシだと言うが、
それ以前にかしわ記念プロキオンS。
そして、このさきたま杯のレースの存在すら知らなかった模様。
これで広報できるのか…

最後に8枠12番、ハヤトとゴールデンバットの登場!
しかし、全くと言っていいほど声援はなく。
高知の馬ぐらいと客も知らない感じで。

この雰囲気も二人とも気にする事なく、
重要なのはレース後にどれだけの歓声が送られるかだけ。
いっそのこと大ブーイングでもいいぐらいだという余裕を持つ。

親父さんは二人とも気性に難あるからと、心配するが…

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ゲート入る前では交流重賞の常連達の会話が弾む。
ハヤト達は場違いなパーティーに来た気分だなと。
しかし、空気読まずビンゴ1等をこういう時
当ててしまうもんだと…覚悟した顔で。

スターターが台に上がり、
第11回さきたま杯スタート!

先頭に立つのは…
川崎の始発列車ジオーハチマン…いや!
高知のゴールデンバットが先頭争いに立つ!

泣きボクロはなんで逃げてるの!とあせり顔。
親父さんは本来は先行馬…逃げにうって出る時もある。
前の黒船賞でも…

それを聞いた泣きボクロは前みたいに気負いすぎ…!
と、心配するが、
親父さんは「それぐらいでええ」と。

今までは慣れ親しんだ土地、なじみの顔で
レースをし、勝利を重ねてきた毎日。

だが、あいつはこのままじゃあれ以上にはなれない。

知らない土地で未知の強敵と己のすべてを賭け、
自分だけじゃない、オーナーや関係者
高知競馬を背負っての戦い。

バットに欠けていたものもそういった戦い。
気負ってしまってもいいそれだけ真剣勝負しているという事。

バット自身もそう思っていた。

土佐の帝王とおだてられながら何も出来なかった黒船賞
悔しいとは言いながらも、
リベンジのため高知を出て乗り込もうと思わなかった。

しかし、文太の涙を見るまで。
文太が毎日悔し涙を流しなら守っていた高知で
よそ者に惨敗しながらもヘラヘラ毎日走っていた。

文太に教わらないと悔しいの意味もわからないで、
何が土佐の帝王だ、ハヤトも同じ気持ち。

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「文太に恥じない走りを…
 あの涙に報いるレースをしねえとな!」

先頭に立ったバットはさらに突き放しにかかる。

その後ろでじっと見つめる1頭。
「思い出したぜ…ゴールデンバット
グラインドハウス
が、後方から迫り来る!